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2013/01/09 UP

COLETTE KIDS by Clément

coletteから最新作「COLETTE KIDS」が登場
Clémentが子供たちに贈る、愛情に溢れたプレゼント

text:bonjour records translation:MAIKO NISHIKAWA


 パリの最新モード発信源として、世界中にファンを持つ人気セレクト・ショップ:colette。そのコンピレーションCDシリーズの最新作「COLETTE KIDS」が到着した。今回のテーマはそのタイトルが示す通り、“子供たちの音楽”。coletteの音楽セクションを担当するClémentが、これまで同様、優れた審美眼で、子供心を躍らせる楽曲をコンパイルした。エレクトロニック・ミュージックのパイオニアとして知られるジャン・ジャック・ペリーの“Minuet of the Robots”で、リズミカルにスタートする本作。他にも、前述のジャン・ジャック・ペリーの“Putty Boy Strut”をフライング・ロータスが再構築したトラックや、ヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oによる“All Is Love”などを収録する。さらに、藤原ヒロシとK.U.D.O.がリミックスした往年の名盤“We’ve Got A Good Thing Going”なども加わり、ジャンルや年代、国籍や文化を抜群のセンスでクロスオーバー。日本国内ではbonjour recordsでしか手に入らないエクスクルーシヴな今作、その制作意図をClémentに聞いた。

──2012年、“SEX”そして“OLIMPICS(オリンピック)”をテーマに掲げたコンピレーションCDを発表しましたが、次なるテーマは“KIDS”。そのテーマを選んだ理由とは。

「coletteのコンピレーション・アルバムは、それぞれが1つの物語なんだ。アーティストのビジュアルやスペシャルなデザインのパッケージ、そしてクールな場所でのサプライズ・イベント、そしてもちろんオリジナルな音楽を選ぶことで、僕たちはその物語を伝えたいと思っているよ。その一貫として、『子供たちへ音楽をプレゼントする』ということはずっと考えていたアイディアだったのさ。しかも、(coletteのクリエイティヴ・ディレクターである)サラにちょうど一人目の子供が生まれたこともあって、いまが良いタイミングだと思っていたんだ」

──昔から持っていたアイディアを実現するタイミングだったと。

「偶然にもそうなったけど、 “KIDS”というテーマはじつにクリエイティヴなものなんだ。事実、時代もジャンルも異なる様々なアーティストが、“KIDS”というテーマで音楽を作ってきた。だから、エキサイティングな楽曲がたくさんあるんだ。一般的には、多くのキッズ・ミュージックはアニメのサウンドトラックが中心だけど、僕は子供たちのボーカルを使っているディスコやソウル・ミュージックをたくさん見つけたよ」

──今作「COLETTE KIDS」は、まさにそのテーマ性を体現したポップで軽やか、そして子供心を刺激する楽曲が並びます。どのような視点で収録曲を選んだのでしょうか。

「楽しくて踊れること、そして聴いていてエキサイトするものじゃないとね! 実際、4歳の娘に聴かせて実験したよ(笑)。僕がセレクトした楽曲への娘の反応を見ているのは、すごく楽しかったな。好きじゃない楽曲のときは、とてもわかりやすいんだ。素直な反応をするんだよね、子供は」

──収録曲は人気アーティストの楽曲をはじめ、70年代、80年代のディスコ・チュ—ンもあり、多様性に富んでいますが、今作の鍵となっている楽曲などはありますか。

「トラックリストについては、Daniel VangardeとJean Klugerが1969年に作曲した“Aleaoa” を中心に作り始めたよ。Danielはダフト・パンクのThomas Bangaiterの父親さ。この曲はJohn Peelのレーベル:Dandelionのために収録されたもので、子供たちの合唱団が日本語っぽい言葉で歌っていて、『愛(Love)』と『分かち合うこと(Sharing)』への賛歌みたいなものだよ。それこそ、今回のアルバムで表現したかったスピリットだね。そしてもう1つは、J-JemsがカバーしたESGの“Dance”で、グラスゴーの子供たちがミュージック・サマースクール中に歌ったものなんだ。まさに、子供心をくすぐる一曲だよ」

──今作は、CDジャケットを手掛けたKevin Lyonsのイラストも印象的ですね。

「NYに拠点を置くKevin Lyonsは、寛大で素晴らしいアーティストだよ。coletteはこれまで何度も彼とコラボレーションしてきたけど、彼のドローイングはパーフェクトなんだ。今回はカバーのアートワークをパズルの形にして、さらに楽しさを足そうと考えてくれたよ。しかもKevinはショップに来て、彼のスペシャル・モンスターたちを壁に描いて行った。ちなみに、彼のスペシャル・ポップアップ・ストアをしているから、coletteの店舗やウェブをチェックしてほしいね」

──今回は、大人と子供たち両方に音楽をプレゼントした形となりますが、あなたが伝えたいメッセージとは。

「子供たちへは『友達と笑顔いっぱいの音楽を作ろう』と伝えたいな。そして、その親世代には『子供たちは愛情が必要なんだ。特に、愛情が当然とされない時こそ』とメッセージを送りたい」

──では最後に、2012年を振り返るとともに、2013年のビジョンを教えてください。

「特に音楽シーンに関しては、2012年はフレンチ・ニューウェイヴ/ポップ・リバイバルの年だったよね。小さくてもホットなレーベルやバンドと素晴らしい1年を過ごすことができたよ。2013年はフランスのニュースクール・ヒップホップはもちろん、エレクトロニック・ミュージックのアンダーグラウンドなシーンも注目していきたいな。それと今年は、きっとエキゾチック・ポップの年になると思っているんだ。とにかく、さらに楽しいことをどんどん仕掛けていきたいよ!」

Clément(colette)

05年に発表したファースト・アルバム『Bleed』が世界的な評価を獲得した、パリ発ニューウェイヴ・エレクトロ・ユニット、aswefallのメンバー。また、DJ CHLOEやIvan Smaggheなどが所属するレーベル、KILL THE DJのクルーの一員としても活躍し、レーベル・パーティのレジデントDJを過去に務めた。近年は、パリの人気セレクト・ショップ、coletteの音楽セレクションも担当。豊富な経験と知識をもとに、ファッションやアートとリンクしたスタイリッシュな音楽を提案している。同時に、DJとして数々のパーティに出演。ミニマル~メロディアスなサウンドを巧みに操り、独自のDJスタイルを持つ。

http://www.colette.fr/
http://www.myspace.com/aswefallkillthedj

「COLETTE KIDS」
¥3,950
※日本国内ではbonjour recordsのみで販売中

Tracklist:
01.”Minuet of the Robots” /Jean Jacques Perrey
02.”I Have A Friend” /The Bran Flake
03.”Aieaoa” /Yamasuki
0
4.”Kiddo 3″ /Montag
05.”A Susie Moppet Singtime Sing-A-Long” /The Bran Flakes
06.”Putty Boy Strut” /Flying Lotus
0
7.”Dance” /J-Jems
0
8.”All Is Love” /Karen O And The Kids
09.”Christmas Eve Nite” /Danielson
10.”In My Spaceship Pilooski rmx” /Jan Turkenburg
11.”Sunshower” /Dr. Buzzard’s Original Savannah Band
12.”The Life of a Scholar (feat. Menahan Street Band)” /3 Titans
13.”Somebody’s Property (Kevin McKay colette version) /Mash

14.”We’ve Got A Good Thing Going” /Hiroshi Fujiwara & K.U.D.O. remix
15.”The Rap feat. The Kids” /Tony Cook
16.”On A Day Like Today” /Todd Terje (Friendly Children Edit) Gichy Danʼs Beachwood #9.
17.”Last Time Around” /Lay Low.
18.”Sleepy Time” /Mocky

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