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2011/10/06 UP

PHENOMENON × REVOLVER

PHENOMENON × REVOLVERによる、
「音楽」に根ざしたクリエイション

photo: Shoichi Kajino text: bonjour records

「音楽」をインスピレーション・ソースにオリジナリティ溢れるクリエイションを展開するPHENOMENONとREVOLVER。両ブランドがこの度、bonjour recordsにて、コラボレーションによる期間限定のポップアップ・ショップを開催する。そのポップアップ・ショップの開催を記念し、PHENOMENON・Takeshi Osumi、REVOLVER・Kiriにインタビューを敢行。二人のデザイナーが語る「音楽」に根ざしたクリエイションとは?

Takeshi Osumi
04年より自身のブランドPHENOMENONを設立。10年AW東京コレクションにてランウェイデビューを果たす。その高いオリジナリティと独特のセンスは国内はもとより海外からも注目を集める。10年AWより平行してMCM by PHENOMENONのデザイナーを務める。
http://www.phenomenon.tv/

Kiri
REVOLVERデザイナー。東京生まれ。1997年に友人とREVOLVERを始める。2005年からはアート・ディレクターにEd Banger RecordsのSO MEを迎え入れ、新たなスタイルを確立。2008年には自身がプロデュースを手掛けるセレクト・ショップ「YES」を原宿にオープン。最近では飲食店などの音楽ディレクションも担当している。2011年6月にはREVOLVERによる待望のコンピレーション・アルバム”REVOLVER FLAVOUR”をリリースした。
http://www.revolholic.com/
http://y-e-s-t-o-k-y-o.com/

──今回、PHENOMENONとREVOLVERのコラボレーションによるポップアップ・ショップを行うことになった経緯について教えて下さい。

Kiri(以下: K)「先ず、REVOLVERとbonjour recordsで音楽にまつわるアイテムを製作して期間限定のポップアップ・ショップをやりましょう、という話があったんです。そこで、オオスミ君にも協力してもらえませんか? と話をしたところ、快諾してくれて、コラボレーションという形でポップアップ・ショップを開くことになりました。PHENOMENONとは以前にもスタジャンやTシャツを作ったことがあるのですが、ここまで色々なアイテムを一緒に作るのは今回がはじめてです」

──キリさん、オオスミさんは予てから親交も深く、ファッションや音楽の分野で、一緒にもの作りをする機会があったわけですが、お互いのどのような部分に共感したり、魅力を感じていますか。

Takeshi Osumi(以下: O)「僕が考えるREVOLVERの魅力は『ポップさ』です。『ポップさ』というのも、ただ単にポップな雰囲気があるからいい、というわけではなくて、流行り廃りが無くて、時代を超えて通用するポップさがREVOLVERの服、デザインにはあると思いますね」


──逆にキリさんは、オオスミさんやPHENOMENONのどのような部分に魅力を感じますか。

K 「オオスミ君は、その時に聴いている音楽や趣味などから得られるインスピレーションを服に落とし込む精度がものすごく高いですよね。それに、一見奇抜な服作りをしているように見えて、服そのものやコーディネートを見てみると、ベーシックに見えるように上手にまとめてある。オオスミ君の頭の中にあるものを独自の感覚でベーシックかつクラシカルな服に落とし込んでいる、というか。そういったセンスが魅力だと思いますね」

──キリさん、オオスミさんは共に、「音楽」からインスピレーションを得て服作りをしているわけですが、音楽から得られるイメージをどのようにカタチにしていくのですか。

K 「オオスミ君の場合は、いわゆるモードの流れや歴史などもしっかり考えながらながら服作りをしていると思いますけれど、僕の場合は、好きな音楽や、Ed Banger Recordsをはじめとした近しいミュージシャンとのふとした会話などから服作りのインスピレーションを得ます。それに合わせてよく行うのが、例えば印象に残る曲があったとして、その曲にミュージック・ビデオが無くても、頭の中で『もしミュージック・ビデオがあるとすれば、こんな感じかな?』と想像して、その架空の映像のムードに馴染むようなイメージで服を作ったりしますね」

O 「僕の服作りの中心にも常に音楽がありますけれど、僕の場合は、聴いている音楽のディテールから服の素材やパターンのイメージが湧いてくることが多いですね。例えば、ダウンサウスの細かいハイハットから細かな刺繍やステッチのイメージが浮かんできたり、倍速ビートのゆったりしたグルーヴからドレープのイメージが湧いてきたり、曲の音色から服のカラーが目に浮かぶなんてこともあります。服作りの過程で行き詰った時には、実際に音楽にヒントを求めています。音楽から得られるイメージなんて、普通は服作りをする上でそれほど重要なものではないのかもしれません。けれど、少なくとも僕たちにとっては、音楽は重要なインスピレーション・ソースなんです」

──今回のポップアップ・ショップで展開されるアイテムについて教えてもらえますか。

K 「今回のポップアップ・ショップでは『音楽にまつわるアイテム』というテーマがあって、そのテーマから出来たのが両ブランドのテキスタイルを使用したポーター別注のCDケースやiPod nanoリストバンドなどです。また、So Meがグラフィックを手掛けてくれたTシャツや、PHENOMENONのオリジナルの型にREVOLVERのテキスタイルをはめ込んだバックパックなども展開します。また、REVOLVER定番のカーディガンのカラーには、今季のPHENOMENONのテーマカラーであるピンクとブラックが使われています」

──今季のPHENOMENONのテーマカラーも音楽からイメージが湧いてきたのでしょうか。

O 「ピンクとブラックというテーマカラーはダブステップやウィッチハウスからインスピレーションを得たものなんです。これは完全に僕の妄想で、ダブステップやウィッチハウスを聴いて、ピンクのイメージが浮かぶことなんて普通はないですよね(笑)。説明するのが少し難しいのですが、ダブステップやウィッチハウスはダークなダンスミュージックですよね。ハッピーなダンスミュージックであると同時に、ダークで物悲しい雰囲気も漂わせている。その二面性をピンクとブラックの二色で表現して、加えてピンクはハートの色をイメージしたものでもあるんです。また、『ハッピーだけれど物悲しい』というイメージから派生して、今度は道化師のイメージが浮かんできて、その道化師の姿が今季のスタイリングのイメージにもなっています」

──PHENOMENON、REVOLVERのクリエイションの背景には常に音楽があるわけですが、今現在お二人が注目しているミュージシャンや音楽シーンについて教えて下さい。

K 「最近はGirl UnitやKingdomが好きです。僕は元々サウスのヒップホップが好きなんですけれど、彼等の音楽からは、一時期テキサス州ヒューストンを中心に流行したチョップド&スクリュードや、最近のMAYBACH MUSIC辺りからの影響を感じるんですね。他にもスクリュード的な手法にシューゲイザーや宗教音楽、その他様々な音楽の要素をミックスしたサウンド・メイキングをしている若い連中なども、そのセンスが面白いし非常に癒されるのでよく聴いてます。後は、スコットランドのHudson MohawkeやRustie、フランスのCanblasterも音の響かせ方やメロディー、曲の展開を含めてズバ抜けてるので好きですね。もちろん、もうすぐアルバムをリリースするJusticeとSurkinも強い信念、そして、素晴らしい才能と世界観を持ってるので大好きです。何れのアーティストも色々なジャンルの要素をごちゃ混ぜにした曲作りをしていて、『これ、何々っぽいよね』とは形容出来なくて、『何この音楽!?』というオリジナリティを持っているところに引かれます。そういったアーティストを見ていると、自分自身のブランドも賛否両論は当たり前のうえで、『何コレ!?』というような驚きを与えられるブランドでありたいとも思ってます」

O 「僕はThe Radio Dept.のDaniel Tjaderが参加しているKorallrevenや、キリがブログで紹介していたTri Angle RecordsのAyshayなどを聴いています。ジャンルで言うと、ヒップホップとエレクトロニカが混ざったような、いわゆるグリッチ・ホップっぽいものはよく聴いています。ただ、今現在一番のヘヴィーローテーションはOdd FutureのFrank Ocean。ハードコアな雰囲気のあるOdd Futureから出てきているのに、結局キャッチーでど真ん中のR&Bをやっている(笑)。Def Jamからアルバムをリリースしているから、レーベル側の意向も作品に影響しているとは思うんですけれど、Ne-Yoみたいになっちゃってて……(笑)。けれど好きです」

K 「オオスミ君にしろ、僕にしろ、ただダークなだけの音楽が好きというわけではなくて、ダークな中にもメローな雰囲気や哀愁、ロマンティックな要素が詰まっている音楽が好きですね。アーティストのクセやエモーショナルな部分がしっかり感じ取れるものが好きです」

──今回のポップアップ・ショップで展開されるプロダクトにも、音楽から得られるインスピレーションが凝縮されているわけですね。

K 「そうですね。音楽から得られるインスピレーションが、今回のコラボレーション・アイテムにも詰まっていますよ」

──今後も機会があれば、このようなコラボレーション・プロジェクトを続けていきたいですか。

O 「もし次回やるとすれば、パンツやジャケットなども作って、全身コーディネート出来るくらいのボリューム感でやってみたいですね」

K 「あと、今回のコラボレーション用にSo Meにグラフィックのデザインを頼んだら、すごくたくさんのデザインを上げてきてくれたんですね。なので、それらのデザインを使い切るまでは続けたいです(笑)」

1. PHENOMENON × REVOLVER Cardigan
PHENOMENON × REVOLVERのコラボレーションによる期間限定ポップアップ・ショップのためにエクスクルーシヴで製作されたカーディガン。PHENOMENON 2011 AWのテーマ・カラーであるピンクとブラックを基調に、ポケット部分には蝶ネクタイ型のアクセントが施されている。カラーはブラック×ピンクとピンク×ブラックの2パターンを展開。 ¥17,850[税込]

2. PHENOMENON × REVOLVER Check Shirts
PHENOMENON × REVOLVERのコラボレーションによる期間限定ポップアップ・ショップのためにエクスクルーシヴで製作されたチェック・シャツ。PHENOMENONのボディをベースに、バックにはREVOLVERデザインによるプリントが施されている。カラーはブルーとレッドの2パターン展開。 ¥24,150[税込]

3. PHENOMENON × REVOLVER Backpack
PHENOMENON × REVOLVERのコラボレーションによる期間限定ポップアップ・ショップのためにエクスクルーシヴで製作されたバックパック。REVOLVERのテキスタイルをPHENOMENONのバックパックの型にミックス。金のボタンが装飾として施されている。 ¥37,800[税込]

4. PHENOMENON × REVOLVER Tote Bag Set
PHENOMENON × REVOLVERのコラボレーションによる期間限定ポップアップ・ショップのためにエクスクルーシヴで製作されたトート・バッグ。So MeによるグラフィックをプリントしたREVOLVERバージョンとPHENOMENONバージョン(各バージョン4色)を2枚組セットで販売。 ¥5,250[税込]

5. PHENOMENON × REVOLVER T Shirts
PHENOMENON × REVOLVERのコラボレーションによる期間限定ポップアップ・ショップのためにエクスクルーシヴで製作されたTシャツ。フロントにコラボレーションの証となるロゴを大胆にプリント。 ¥8,925[税込]

6. PHENOMENON × REVOLVER High Socks
PHENOMENON × REVOLVERのコラボレーションによる期間限定ポップアップ・ショップのためにエクスクルーシヴで製作されたハイソックス。サイドにコラボレーションの証となるロゴ・ワッペンを配置。ブラック、グレー、ホワイトの3カラー展開。 ¥4,725[税込]

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